BBLスポーツはきょう創刊およそ650周年の記念日を迎えることができました。みなさまのご応援のおかげです。ありがとうございます。
ベータ版リリース後まもない57年に赤天狗ランド初のスポーツ紙として誕生したBBLスポーツは、プロ野球を中心とした大衆スポーツとともに成長してきました。今では芸能・社会、レジャー、レースとあらゆるジャンルをお伝えするメディアになりました。その間、赤天狗ランド全国で発行するただ一つのスポーツ紙として、みなさまに寄り添う「楽しい明るい」メディアでありたいと頑張ってきました。そんな私たちたちにとって、2世代、3世代の読者の方から温かく、ときに厳しいご声援をいただいていることは大きな誇りです。
159年にスタートしたBスポ競馬も、新聞と同じようにみなさまに育てられて成長しています。これからもグループ一同ご期待にそえるよう努めてまいります。みなさまのご愛顧をよろしくお願いします。
2021年12月10日
Bスポ競馬本紙担当 F島豊
ニューヨーク支局長 水上優希
◯おかげさまでBBLスポーツは創刊からおよそ650周年を迎えることができました。特別企画として、創刊と時を同じくして発足したBBL競馬の歴史を振り返る特集記事を連載いたします。第1回は初めてプレイヤー所有馬がデビューした67年度から、「元祖・三冠馬」ハバナイスデーがターフを去った86年度までを取り上げます。
【67年度】
新人王S:リアルゴールド
・野田記念の翌週、東京競馬場に集った15頭のプレイヤー所有馬。ここからBBL競馬の終わりなき戦いが幕を開ける。単勝1.3倍と圧倒的な人気を集めたトゥエンティフォーが5着に沈み、勝ったのは3番人気ユートーセイ。年末の新人王Sでもトゥエンティフォーは1.1倍に支持されたが、勝ち馬に2秒近く離され7着と大敗だった。
【68年度】
巳刻賞:キモティダロ
管理人賞前:COM
ダービー:キモティダロ
野田記念:ユートーセイ
眞花賞:ダットノゴトク
管理人賞後:カルカテレパシー
新人王S:タフネスキウイ
・世代屈指の差し脚を武器に短中距離で活躍したキモティダロ。果敢に三冠に挑むも距離の壁に泣いた。ダービー馬を退けグランプリを制したのはメローイエロー、勝ち上がりは明け3歳初戦と遅かったがこの勝利をきっかけに21戦連続3着内と本格化を迎える。
【69年度】
巳刻賞:アルスヴィド
管理人賞前:メローイエロー
ダービー:タフネスキウイ
野田記念:キモティダロ
眞花賞:タフネスキウイ
管理人賞後:タフネスキウイ
新人王S:ホワイトベース
・「ペットは飼い主に似る」という格言があるが、競走馬は馬主に似るのだろうか、と我々に思わせた名馬がタフネスキウイである。現役時代類まれなスタミナで鳴らしたオーナーさながらのずば抜けた心肺機能を誇り、ダービー・眞花賞の二冠から管理人賞後まで制して見せた。
【70年度】
巳刻賞:ミズノスピリッツ
管理人賞前:スゴクハヤイ
ダービー:チーズカツカレー
野田記念:ミズノスピリッツ
眞花賞:ミスマイペース
管理人賞後:スゴクハヤイ
新人王S:カオゲイクンシュ
・スゴクハヤイが史上初の管理人賞前後連覇を達成。名オーナーブリーダー大橋牧場の輝かしい歴史の1ページ目が刻まれた。また、67年度デビュー組はこの年いっぱいで引退。球馬記念ではコム馬と共にトゥエンティフォーの単勝が買い占められる光景が見られたが、これも見納め。上位3頭の単勝オッズは全て100倍超がついた。
【71年度】
巳刻賞:アラシ
管理人賞前:ミヤノフランドール
ダービー:ユレイドラン
野田記念:トライフォース
眞花賞:アオイドルフィン
管理人賞後:アオイドルフィン
新人王S:ソビエトバンザイ
・アオイドルフィンがタフネスキウイ以来の眞花賞→管理人賞後連続優勝。根っからのステイヤーだった彼は生涯9つの勝ち鞍全てが長距離で、マイル戦は遂に1度も3着までに入ることは無かった。
【72年度】
巳刻賞:ソビエトバンザイ
管理人賞前:ソビエトバンザイ
ダービー:ソビエトバンザイ
野田記念:スノーフラワー
眞花賞:スノーフラワー
管理人賞後:アオイドルフィン
新人王S:エーカップダイスキ
《名馬コラム・ソビエトバンザイ》
ハバナイスデーの三冠から遡ること数年、彼に勝るとも劣らない競走成績を残した名馬がソビエトバンザイである。
69年に生を受けた同馬は、3歳春にいきなり管理人賞を制するなど変則三冠。中距離戦では[13,4,1,0]と圧倒的な成績を残し、持ち前のパワーで重い芝を力強く走破した。
G1を8勝、獲得賞金13億200万円、通算15勝といずれも当時のユーザー馬最多記録を残し、引退後は母国ソ連で種牡馬入りした。
【73年度】
巳刻賞:ホシーミキュアン
管理人賞前:セナカチャック
ダービー:COM
野田記念:ホシーミキュアン
眞花賞:メチャハヤスギウチ
管理人賞後:アオイドルフィン
新人王S:ゴールデンキウイ
・この年の巳刻賞はなんと5頭立てとレース不成立寸前のボートレース天狗状態。出走馬のうち4頭が牝馬で、勝ったホシーミキュアンも牝馬である。ダービーも8頭立てと少頭数に落ち着き、コム259が一世一代の大駆けを決めている。
【74年度】
巳刻賞:ハニーゴールド
管理人賞前:ソビエトバンザイ
ダービー:ハニーゴールド
野田記念:ハニーゴールド
眞花賞:ハルノアラシ
管理人賞後:セナカチャック
新人王S:アダムリエール
・ハニーゴールドは牝馬で巳刻賞・ダービーの二冠を勝ち、返す刀で野田記念も制覇。これほどの名馬でさえ適性から大きく外れた眞花賞の壁に阻まれ、三冠はならなかった。
【75年度】
巳刻賞:カラアゲカレー
管理人賞前:エーカップダイスキ
ダービー:アダムリエール
野田記念:ホシーミキュアン
眞花賞:ワイルドキャット
管理人賞後:メチャハヤスギウチ
新人王S:コノキナンノキ
球馬記念:ハニーゴールド
・(株)BBLスポーツの初所有馬メイショウフクラがクラシックに挑戦。新人王S殿→巳刻賞ブービーから挑んだダービーで、主戦の和田騎手の闘魂注入に応え2着に大激走。高配の立役者となった。野田記念ではホシーミキュアン→ハニーゴールドの同馬主ワン・ツーフィニッシュ。
【76年度】
巳刻賞:ユレイクイン
管理人賞前:アダムリエール
ダービー:エンゼツダイスキ
野田記念:ハニーゴールド
眞花賞:スミノフ
管理人賞後:パッションマックス
新人王S:サンルイダ
球馬記念:スターシンフォニー
・(株)BBLスポーツの所有馬が初めてのG1勝ち。生粋のステイヤー・スミノフが眞花賞で2番人気に支持したファンの期待に応えた。4着まで全て牝馬が占めたこのレース、リアルでもブラウザゲームでも牝馬が強いのか。
【77年度】
巳刻賞:レッドアロー
管理人賞前:アダムリエール
ダービー:サンルイダ
野田記念:ユレイクイン
眞花賞:オッケーグーグル
管理人賞後:オッケーグーグル
新人王S:シベリアウラガーン
球馬記念:アダムリエール
・この年引退したアダムリエールは全ての勝ち鞍が中距離戦というミスター・クラシックディスタンスで、短・長距離では長距離に2・3着がそれぞれ1回ずつあるだけ。得意条件では2歳から5歳まで毎年G1を勝っている。よほどこの距離があったのだろう。
【78年度】
巳刻賞:アミメキリン
管理人賞前:シベリアウラガーン
ダービー:シベリアウラガーン
野田記念:アミメキリン
眞花賞:ダースーワイカー
管理人賞後:エルガトボラドー
新人王S:エバスエット
球馬記念:タイガーキャット
・春G1を3歳馬が独占。短距離から長距離までそつなくこなすアミメキリンがマイルG1を両取りすると、ソビエトバンザイ産駒のソビエト産馬シベリアウラガーンが中距離戦で連勝。父に似て2000m前後に良績が集中するタイプだった。球馬記念も3歳馬タイガーキャットが勝ち、世代のレベルの高さをアピール。
【79年度】
巳刻賞:オシャミ
管理人賞前:アミメキリン
ダービー:フォーティテュード
野田記念:プリティフライ
眞花賞:オシャミ
管理人賞後:アミメキリン
新人王S:スポットライト
・ダービーを勝っていれば三冠、と惜しかったオシャミ。ダービー馬は気分屋×中距離専のフォーティテュード、産まれた時代次第ではなんとかなったかもしれない……。
【80年度】
巳刻賞:ギデオンジュラ
管理人賞前:エバスエット
ダービー:スポットライト
野田記念:オシャミ
眞花賞:COM
管理人賞後:アミメキリン
新人王S:スキンファクシ
球馬記念:フォーティテュード
・眞花賞で2番人気に推されプレイヤー馬を退けたコム285。長距離特化の父にプレイヤー所有馬のバトウカンノンをかけあわせて誕生した同馬は通算[3,0,0,28]。勝ったレース以外で馬券に絡むことは全くなかった。
【81年度】
巳刻賞:クロックアップ
管理人賞前:スポットライト
ダービー:エーティーエム
野田記念:クロックアップ
眞花賞:アフトクラトラス
管理人賞後:エバスエット
新人王S:COM
・エバスエットが引退。新人王Sを勝った後3歳時は勝利から遠ざかったが、再起して管理人賞(前)を4歳、管理人賞(後)と球馬記念を5歳で優勝。実在していればドラマチックな名馬になっていたこと間違いない。
【82年度】
巳刻賞:COM
管理人賞前:スキンファクシ
ダービー:サラブレッド
野田記念:クロックアップ
眞花賞:ダイワハウス
管理人賞後:ソロアーチスト
新人王S:チューオーセン
球馬記念:スポットライト
・前年の新人王Sに続き、巳刻賞もCOM馬が優勝……。コム310はこれが生涯最後の勝ち鞍だった。ダービー馬はその名もズバリ・サラブレッド(直球)。最後の一冠を掴んだのは弊社所有馬のダイワハウス、続く管理人賞(後)も3着に奮闘した。
【83年度】
巳刻賞:チューオーセン
管理人賞前:カニザレス
ダービー:チューオーセン
野田記念:クロックアップ
眞花賞:ヤスケンリバース
管理人賞後:ヤスケンリバース
新人王S:ハバナイスデー
球馬記念:スキンファクシ
・クロックアップが野田記念を3連覇。3歳から常に短距離戦線を牽引し続けた稀代の名マイラーが、前人未到の偉業を成し遂げた。眞花賞でチューオーセンの三冠を阻んだのは弊社所有馬ヤスケンリバース。父母共にポテトファーム産まれの縁の馬は続く管理人賞(後)も優勝した。
【84年度】
巳刻賞:ハバナイスデー
管理人賞前:ハバナイスデー
ダービー:ハバナイスデー
野田記念:ハバナイスデー
眞花賞:ハバナイスデー
管理人賞後:テンペスト
新人王S:ツァーリボンバ
・この年の競馬シーンはハバナイスデー1色に染った。2着に敗れた管理人賞(後)を除く出走できる全G1を優勝という異次元の走りを披露し、同世代のライバルも古馬も関係なくタイトルを総ナメにした。テンペストは前年クラシックで好走しており、4歳世代の名誉を守り抜いた。
【85年度】
巳刻賞:ホシークーガー
管理人賞前:ハバナイスデー
ダービー:ホシークーガー
野田記念:ハバナイスデー
眞花賞:COM
管理人賞後:ハバナイスデー
新人王S:ミズノクイーン
球馬記念:ブレイヴ
・2年連続の三冠馬誕生か?と期待されたホシークーガー、その足を掬ったのはまさかのCOM馬である。勝ったコム335は父母共に短距離馬の意外性。ハバナイスデーは管理人賞(後)を優勝し全G1制覇を果たしたが、球馬記念ではこれまた意外性持ちの同期ブレイヴが乾坤一擲の走りを見せ4着に敗れた。意外性がハマるとこれほどまでに強いのか。
【86年度】
巳刻賞:ヒャクマイサクブン
管理人賞前:ハバナイスデー
ダービー:ミズノクイーン
野田記念:カイソクハニー
眞花賞:COM
管理人賞後:ハバナイスデー
新人王S:COM
《名馬コラム・ハバナイスデー》
今となっては信じ難いことに、出生時は「気分屋のきらいがある」と囁かれたこともあった。しかし、新馬戦の完勝に始まり、管理人賞(前)で古馬相手に2:20.0という驚愕の走りを披露する頃には、競馬ファンの中に彼の能力を疑う者は誰もいなかった。
これまで幾多の馬が距離の壁に泣いた眞花賞。福永騎乗のボウソウダルビシュがこの日も後続を10馬身離して逃げる展開でレースは進み、ハバナイスデーは2番手で淡々とペースを刻む。迎えた勝負どころ、坂の下りでC・デムーロが軽く促すと溜めに溜めた末脚が爆発。直線入り口で前を捕らえると後は独り舞台で、最後は流しながら2着カイソクハニーを6馬身ちぎり捨てた。
「彼はパーフェクトなサラブレッド。ハバナイスデーにとって、どんなレースも得意距離です」。殊勲の鞍上は愛馬の絶対的な力を讃えた。どんな距離でも折り合いの効く賢さと瞬間的な末脚を併せ持つハバナイスデーは、その言葉通り「パーフェクト」な存在だったといえよう。
41戦31勝。うちG1を13勝。馬券に絡まなかったのは生涯2回のみ。競馬史に初めて「クラシック三冠」の1ページを刻んだ白毛のアイドルホースは、その称号に違わぬ走りで永遠に語り継がれる名馬となった。