【本紙・水上の見解】
さる月曜日は全国各地で兵庫所属馬・騎手が躍動した。京都9Rに遠征のフェリシスは、後方2番手から鋭く伸び6着を確保。1着馬との差は0.4秒、堂々たる走り。最終12Rでは11番人気馬を駆った吉村が見せ場たっぷりの3着。締めくくりは盛岡イグナイターのGI2着、来年のさきたま杯・佐賀JBC制覇に向けて、2秒先を行く中央の猛者との長い戦いが続く。
地方競馬、ひいてはダート路線全体の改革が待ったなしで進む昨今。プリンセスカップがやはり例年通りの馬場貸しに終わるなど、兵庫における改革はまだ道半ばか。第2第3のイグナイターを兵庫から送りだすためにも、このネクストスター競走の果たすべき役割は大きい。
新時代の兵庫で主役を担うのはやはりマミエミモモタローか。若駒賞は逃げ突き放して7馬身差の大楽勝。まさに逃げてよし、差してよしの大器で、この自在性は2歳同士では相当有利だろう。どんな走りを見せるか楽しみ。
逆転候補は未対決馬から選ぶ他ない。トウケイカッタローは2戦2勝、いずれも好位から上がり最速で差しきりV。マルカイグアスはキャリア1戦ながら、その初出走の内容が良い。一度実戦を経験したことで、走りの幼さが解消してくれば面白い存在。